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☆☆☆「座れ」を教えよう ☆☆☆
生活の中で「座れ」は最も必要なトレーニングといえます。
横断歩道での信号待ちの時などは、お行儀よく座っていられるようにしましょう。
「座れ」のトレーニング方法はいくつかありますが、ここでは代表的な二つの方法を紹介致します。
ご愛犬にあった、また、ご自分で実行しやすい方法を参考にして下さい。当然どちらも参考にしてご自分で工夫することも大切です。
★二通りの教え方とは・・・・・
訓練で教える」「食べ物を利用して教える」ということですが、実は共通点があります。それは、どちらも犬の体の構造を上手く利用しているということです。
犬は顔(頭部)が上がると、腰の力が非常に弱くなり、容易に腰を下げることができるようになるというものです。「訓練で教える」での注意点は、首を引き上げることと、腰を押すタイミングを合わせる事です。
「食べ物を利用して教える」での注意点は、食べ物がなくても確実に座るようにしてゆくことです。

★訓練で教える★

カラーの位置を写真のように、首の上部にかけます。
右手に極端にリードを短く持ち、「スワレ」と言いながら頭部を真上に引き上げ、同時に左手で弾みをつけるような力加減で腰を押します。

この時犬の腰が完全に座る姿勢になるように押すことです。座る姿勢ができたなら、すぐにリードを持つ力をゆるめ「ヨシヨシ」とよく褒めてあげましょう。

腰を押される事が少し理解できてきたなら、右手のリードの作業はそのままで、「スワレ」と言いながら腰を押すマネをします。この時、座らなければすぐに腰を押しましょう。

犬の行動をよく見ながら、確実に座らせるようにすることです。 

カラーを引き上げるサインだけで座れるようにしてゆきます。
「スワレ」と言いながら左手は動かさないようにしてみましょう。
「スワレ」と言う時に、歯切れよく、説得力を持った発音をすることで、確実に座らせられるようになります。自信を持って行動してみましょう。 

 

 


右手人差し指を犬の顔の位置から「スワレ」と言いながら、写真の位置まで上げます。

この動作の意味は、右手でリードを引き上げていたことの名残です。
【ワンポイントアドバイス】
☆頭部を引き上げられる→腰を押される→座る・・・・・という条件反射になりますので
 タイミングよく行動しましょう。
☆座ったなら・・・褒めてあげることを忘れずに。

★食べ物を利用して教える★

ごほうびとして利用するというもので、食べ物のために行動させるということではありませんので、座るたびに与えることは控えましょう。
毎回与えていると、食べ物がもらえない時は、いうことをきかないということにも成りかねません。


利用する食べ物は食事に影響のないような、少量で効果が出てローカロリーであることが最も望ましいといえます。「スワレ、スワレ・・・」と言いながら、顔が上を向くように、食べ物を犬の鼻先から上に持ってゆきます。

「スワレ・・・」と何回も言いながら繰り返します。
少し時間はかかるかも知れませんが、自然に犬は座るような雰囲気で腰をおろすような行動をします。

確実に床に腰がついた時にすかさず持っていた食べ物を与えます。座るまで絶対に食べ物をあげてはいけません。
中途半端な行動で妥協して食べ物を与えていると、犬は確実に座らなくてももらえると思い、途中でねだるようになってしまうこともありますので要注意です。

姿勢をきちんとして「スワレ」と一声の指示で確実に座るようにしましょう。
三回に一回は食べ物を与えないようにすることも必要です。 
【ワンポイントアドバイス】
☆確実に座れるようになってきたなら、食べ物を与える回数を少しずつ減らしてゆきますが、「座れ」のトレーニングの最後は、必ず食べ物を与えて終了とします。

座ればご褒美がもらえるという明日へ繋げる励みと、座れば食べ物がもらえるという習慣ヅケです。